ハロウィンについて
――藤原さんから見た、ハロウィンってどうですか?
藤原さん えー、特に何も感じないですね。
――何も? 「無」ですか。
藤原さん そうです。
私、一回ハロウィンって気づかずに渋谷行っちゃったことがあって。人がいっぱいいすぎて動けなかったんですよ。うわーってなって。
で、私、自意識がすごいんで、そういうときに「いかに自分はこうやって浮かれてる人たちよりもクールか」って考えちゃって……自意識に囚われちゃうんで、そういう場にあんまり行かないようにしてるんです。
渋谷って、自意識と自意識がぶつかってるような感じがするんです。私もカフェで隣の席におしゃれな女の子がいると、会話を盗み聞きしちゃうんですよね。映画の話してたら、「自分たちのほうが知ってますけど」って自意識が働いちゃって。そういう街なんですかね。いや、渋谷に対してこう思ってしまうのも、自意識が強いからなのですが。
――でも自意識が強いと、SNSって大変じゃないですか?
藤原さん そうですね。なので、SNSでは、自分の気持ちとかはつぶやかないようにしてます。
――でも、オープンに書いていくほうがフォロワーがついてくるみたいなことはないんですか?
藤原さん あぁ、そう言いますよね。でも自分は、「無駄づくり」というコンテンツの中では「虚構」でありたいです。
――作品で表現したりするのって素の自分を出さないための「鎧」なんですか?
藤原さん 素の自分を、ちゃんとコンテンツとして昇華してる感じですかね。
素の自分は別に面白くない、っていうか普通の人間なので。コンテンツとして昇華することで面白くできるのかなあと思っています。
自意識過剰な人へのメッセージ
――自意識過剰な人へのメッセージはありますか?
藤原さん その自意識は大切にしてください。
――藤原さんみたいに昇華できる人はいいですけど、そうじゃない人はどうしたら?
藤原さん 自分の中でだけでも、おもしろがってほしいです。
――最後に告知を。
藤原さん「ベースヤードトーキョー」っていう、マンガがいっぱい置いてある原宿の本屋さんで作品を展示しています。11月25日までです。体験できるものもあるので、ぜひ!
――札束のやつも体験できますか?
藤原さん 札束もできます。
――はい、ではそんな感じで。ありがとうございました。
藤原さん ありがとうございました。