自分を強くする動じない力 「緊張しにくい性質」に自分を変えるにはどうすべきか
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日々チャレンジを求められるビジネス戦士がさらされるプレッシャーとストレスは、さながら戦場の兵士のごとく過酷だ。交渉、プレゼン、スピーチ、面接など、緊張を強いられる勝負どころで、いかに平常心を保ち、本来の実力を発揮することができるか。日本の「特殊部隊」生みの親として陸上自衛官時代に極限の緊張状況を体験した武道家の荒谷卓氏が、新著『自分を強くする動じない力』の中から、「動じない強い自分」のつくり方を伝授する。

その場しのぎの
メンタル強化法は通用しない

 これまで、多くの先人たちによって、メンタルを強くする方法──「自信を持って取り組めばいい」「入念な準備をすれば安心して事にのぞめる」「ゆっくりと深呼吸をする」など──が説かれてきました。

 ですがこうしたやり方は、現代のようにさまざまなプレッシャーやストレスにあふれる時代では、通用しなくなっているのではないでしょうか。

 なぜなら、常態的にストレスがかかるような環境の中で「確固たる自信」を手に入れるためには、その場しのぎの対策では解決できないからです。用意周到であればあるほど、計画に振り回されて、想定外の事態に対応できなくなるおそれがあります。深呼吸はもちろん大事なことではありますが、動揺しているときに普段と違う呼吸をすること自体が難しく、それだけで一気に冷静さを取り戻すのは厳しいものだからです。

 だからこそ、今、多くの人々が瞑想や坐禅、マインドフルネスなど、日頃から心を整える手段を求めるのでしょう。