「自己肯定感」という言葉を耳にしたことがあるだろうか。人は、さまざまな経験を経て自分自身の存在を受け入れ、「自己肯定感」を高めていく。しかし、自分を受け入れられず自己肯定感が低いまま社会人になり、行き詰まりを感じる若者が少なくないという。(清談社 真島加代)

ケアレスミスを連発する人の
自己肯定感が低い理由

自己肯定感の低い上司が、ささいなことで部下を叱りつける
若者だけでなく、中高年でも自己肯定感の低さが問題となるケースは多くある。些細なミスで部下を怒鳴りつける上司も、実は自己肯定感が低いのだ Photo:PIXTA

「自己肯定感は、読んで字のごとく自分自身の存在を受け入れることを指します。心理学用語として『I am OK』と表現されることもありますね」

 そう話すのは、全国心理業連合会公認上級プロフェッショナル心理カウンセラーの浮世満理子氏(ホームページはこちら)。

「自己肯定感が低いと聞くと『自信がなくておとなしい人』をイメージしがちですが、それはあくまで個人の性格なので、あまり関係ありません。実際には、プライドが高くて失敗を恐れるのが自己肯定感の低い人の特徴です」

 若者の特権とも言える「失敗からの成長」や「挑戦すること」を放棄している若い人が身近にいれば、その人は自己肯定感が低い可能性があるそう。浮世氏によれば、自己肯定感の低さが招く特徴はほかにもある。

「見落としがちなのがミスの多さです。何度も同じようなミスをする、誤字脱字などケアレスミスを何度もする人は、“自分が仕事で成功するイメージ”を抱けていない可能性が高いです。『自分はミスをするのが当たり前』と、無意識のうちに思い込んでいるため、ミスを防ぐためのチェックをせずに何度も同じ失敗をする、という特徴があるんです」

 なかには、ミスを指摘されると「ミスをする自分に仕事を任せるほうが悪い」と、開き直って言い訳をするというケースもあるそう。自己肯定感の低さと、仕事のミスが深く関わっているとは驚きだ。