ドナルド・トランプ米大統領は26日、米国への入国を目指して北上中の移民を出身国へ送り返すようメキシコに呼び掛け、長期にわたる国境閉鎖も辞さない構えを示した。トランプ氏はツイッターで、「旗を振りながら進む移民」について、メキシコが「飛行機でも、バスでも、都合のいい手段で」出身国へ送り返すべきだと指摘。「米国には入らせない」とし、「必要ならば恒久的に国境を閉鎖する」と強調した。キルステン・ニールセン国土安全保障長官も前日、国境の検問所の閉鎖もいとわないと言明していた。長期にわたる国境閉鎖は、商業面で支障を来し、米国やメキシコに住む数十万人の生活に大きな影響を及ぼす異例の措置となる。サンディエゴ近郊の検問所は1985年、麻薬取締局(DEA)の捜査官誘拐を受けて閉鎖された。2001年にはジョージ・W・ブッシュ大統領が、9・11のテロ攻撃後に国境を一部閉鎖したことがある。