原油価格がここ2カ月足らずで3割以上落ち込む中、石油輸出国機構(OPEC)内部では、原油安を求めるドナルド・トランプ米大統領の怒りを買うことになっても、相場の値崩れを防ぐために共同で行動すべきとの考えが広がっている。  カナダロイヤル銀行(RBC)の首席商品ストラテジスト、ヘリマ・クロフト氏は「減産することがOPEC加盟国の経済的な利益にかなう」と指摘する。  多くのOPEC加盟国にとって、現在の価格水準では財政収支を均衡させることは困難だ。