2016年に東京・新木場Studio Coastで開催した「DDTフェス2016 supported by ナタリー」も撤退事業の1つだ。高木氏は「あり得ない額の赤字を出した大会」と苦笑する。約1800人の来場で黒字化する予定で、約1400人の集客を見込んでいたが、現実は900人。

「音楽とプロレスとのコラボは永遠のテーマだと思っています。1991年に佐賀県鳥栖市で、大仁田厚さんが、プロレス×ロックの融合イベント『炎のバトル』を主催したんですね。参加アーティストはブルーハーツや筋肉少女帯など超豪華な方たちでした。

 それでも出演者へのギャラや約4万人の集客などにお金がかかり、膨大な赤字が出たというのは有名な話です。『炎のバトル』とは比べ物になりませんが、僕たちも大きなマイナスを出してしまいましたね」

 最後にもう1つ、失敗談を話してくれた。

 それは2010年1月3日に実施した新春初興行「第1回DDT新春! かくし芸大会プロレス」。出場選手一人ひとりがかくし芸をする、という企画だったが、主催者側から見ても「面白くなかった」という。

 思い立ったらまずはやってみる。しかし、そういったうまくいかない施策はすぐやめる。軽やかさを持ってトライ・アンド・エラーを繰り返しながら、より良いコンテンツを生み出し続けている。

サイバーエージェント社傘下となって
1年たった今は種まきの時季

 これからの課題は「10~20代のプロレスを知らないファン層の取り込み」だという。AbemaTVから入ってくる新規のファンは、30~40代などの大人が多く、10~20代はそれほど多くはない。