収入減でも散在する「残念な男」3タイプ収入減でも散財する夫のお金問題に悩まされていないか?(写真はイメージです)Photo:PIXTA

男女とも働き方やキャリアアップスキルも多様化し、収入の変化やお金の話がきっかけで、ギクシャクするカップルや夫婦は少なくない。前回「収入減にメンタルが耐えられない、残念な男性3つのタイプ」は、収入の激減に対応できないケースのうち、メンタル面から分析したものをお伝えしたが、今回は金銭感覚にスポットをあて、男性でよくある3タイプを紹介しよう。(ファイナンシャルプランナー 吹田朝子)

 年収が大きく増えると、自分の評価が変わったと思う人は少なくない。特に仕事を生活のベースに置く男性の中には、年収が増えれば自分が評価されて成功者だと自信を持つ一方、逆に年収が下がると自信をなくしたり、生活水準を落とせなくて苦労していたりする人も散見される。

 以下では、共働き夫婦世帯の中で、収入の変化に対応できないケースのうち、金銭感覚でありがちな男性3タイプを取り上げ、夫を支える妻はどんなサポートをすべきかについて考えてみよう。

1.独断で進める
 オレ様系「イケイケ投資」タイプ

 退職金を元手に起業したケース。内装費や宣伝費などいろんなことにお金を注ぎ込む一方、生活費として家庭に入れるお金が安定しない状況が続いている。こういう時、どう対応すればいいのだろうか。

 Aさん(49歳)は、会社の人間関係が原因で退職、約3000万円の退職金(注)を手にした。会社に対する不満で大きなストレスを抱えており、健康を心配した妻は、仕事を変えることについては賛成だった。

 その後、税金などを差し引いて残った退職金2700万円を元手に、夫は独断で起業、ヘルスケア事業(ボディーケアや物販など)を立ち上げた。

注:外資系などの特殊な業界では退職金が多く、4000万、5000万円になることもある。