3. 周囲もわかっているはず!
    思い込み系「ケチケチ強要」タイプ

 3つ目は、収入の変化をピンチと捉えて節約で乗り切ろうと、家族を巻き込むケースだ。このケースで特徴的なのは、家族はわかっているはずだから節約できると思っている(妻は納得していない)夫が意外と多いことだ。筆者はこのようなタイプを思い込み系「ケチケチ強要」タイプと呼んでいる。前の2タイプに比べると一番傷が浅いように見えるが、実は離婚の原因になるなど根深いことが多い。どのように対処したらいいだろうか。

 Cさん(38歳)は、年収600万円の仕事をしていた。家族は妻と中学生の娘がいる。ところがCさんは突然、今の仕事を辞め、転職先を探し始めた。妻や娘もわかってくれるだろうと、特に説明や相談もせず、「悪いけど、当面1日700円でやりくりしてほしい。通信費節約のため家ではスマホ禁止…。俺も外では1日500円未満にするから」などと伝えて、自分は仕事探しで家を空けることが多くなった。

 仕事探しとフリーターのような稼ぎでは、月20万円程度がやっと。友達付き合いもある中で、1日に700円で生活し続けるのには限度がある。Cさんが40歳になる時には娘の高校受験が控えており、教育費の上昇は待ったなしだ。

 今後の目標や就職する目途がまったくわからないまま、夫婦間で共有できる情報がないと、一緒に乗り切れるかどうか心もとない。「わかってくれるだろう」という一方的な期待は、逆に相手からは気持ちが離れてしまいかねないのだ。

 そんなタイプの男性への対処法は、「今、実はとても不安だ」という本音を話し合うことだろう。なぜなら夫婦それぞれ違う立場から今の事態を見ていることを共有し合うことが何より重要だからだ。悪い部分を責めたりするのではなく、気持ちを整理し、解決するために節約が一番いい方法なのか、あるいは他にも方法があるのかを一緒に考えることで、流れは変わってくる。

 例えば、まとまった金額を節約するには、一時的に実家に引っ越して家賃分を浮かしてみたり、保険に入っていれば割安な掛け捨ての保険に切り替えたりするなど、いくつか出て来るだろう。複数の見直し案が出て節約できることがわかると、行動する範囲が広がり、明るく前向きな気持ちが高まるはずだ。