スティーブ・ジョブズが同じ服しか
着なかった理由との共通点

 iPhoneの生みの親、アップル創業者の故スティーブ・ジョブズは、黒のタートルネックのセーターにジーンズというワンパターンの服装しかしなかったそうです。その理由は、「今日は、どんな服を着ようか?」という思考、「これを着る」という決断を減らしたかったからだったと言われています。

 大富豪は変わり者が多いのかなと思うかもしれませんが、実は、これは非常に理にかなっています。なぜなら、人間の脳は何らかの「決断」をする度に、疲れていくからです。

 ジョブズは朝から晩まで、仕事に関する重要な決断をいくつもする必要があったので、どんな服を着るかを考えることで、脳を疲れさせたくなかったのでしょう。

 実は、インプロを学んで、即興でのトークに強くなると、大げさな言い方をすれば、スティーブ・ジョブズ並みの脳の省エネが可能になってきます。その理由は、車の運転をイメージすれば、簡単に理解できます。

 誰だって、生まれて初めて教習所で車を運転した時、その後、物凄く疲れたはずです。そのため、とても何時間ものドライブが出来るようになる気がしなかったと思います。

 その理由は、前方をよく見て、バックミラーとサイドミラーで後ろを確認し、などと頭の中で必要な作業を1つ1つ確認しながら運転しているからです。

 一方、毎日、車を運転している人は、その全てを無意識的というか反射的に行っています。そのレベルになると、初心者と違って長時間の運転も、それほど疲れません。その上、初心者よりも歩行者の動きなどに目が行っていて、安全運転が出来ています。

 これは、会話においても全く同じです。会話のパターンを予め自分に叩き込んで即応力を高めると、あらゆる会話に反射的に反応できるようになります。そうなると、脳にかかる負担が減って、疲れないし、すぐ反応出来るし、より話しの細部まで詳しく聞けるようになるのです。

 というわけで、今回は具体的なテクニックというより、改めてインプロを学んで、即興でのトークに強くなるメリットについてお伝えしました。省エネで正確なトークを、近い将来したいと考えている人は、ぜひ、そのノウハウが満載の『1秒で気のきいた一言が出るハリウッド流すごい会話術』を手にとって見て下さい。