上司が「昨日は娘のバレエの発表会でね」と切り出し、延々と語り始めます。でも、自分は子供のバレエなんて興味ゼロで「聞くだけで苦痛……」――なんて場面を体験したことありませんか? 今ならサッカー日本代表やAKBの世界選抜総選挙など、それぞれのファンにとってはビッグイベントで語りたいことはいくらでもあるので、あなたの関心の有無とは関係なく、それらの話題が展開される機会があるかもしれません。でも、自分が関心あることに対して、ネガティブな対応をされると人は感情を害するので、ここで適切な対応をしなと、人間関係を悪化させる恐れがあります。ここでは、『1秒で気のきいた一言が出るハリウッド流すごい会話術』の中から、興味のない話題を振られた際のコミュニケーション術を紹介いたします。(構成:鈴木豪)

興味のない話を聞かされる地獄を、
上手に切り抜ける方法とは?

「にわかサッカーファン」が日本中に誕生し、今はサッカーの話題ならカンタンに盛り上がります。ですから公私のいたる所でサッカーの話題を振られたと思います。

 でも、日本代表の一般的な話題ならともかく、根っからのサッカーファンでもない限り、素人の戦術論やら各選手の詳細な情報やらを語られて、ウンザリしている人もいるのではないでしょうか。中にはパナマ代表やモロッコ代表の話題まで延々と語るサッカーマニアもいますから、困ったものです。

 人は程度の差はあれ、自分が興味のある事を語りたがるものですが、「自分が興味のある事は他人も絶対に興味があるはずだ」と思いこんで延々と語り続ける、自己中心的な人が、少なからずいます。あなたの周囲にもいるはずです。

 ワールドカップ期間中に、サッカー日本代表に関してならまだ共通の話題にもなりえますが、例えば、明らかに興味がなさそうな人に対しても、AKBの世界選抜総選挙について語りだしたりする人とか、自分のペットの画像を延々と見せたりする人とか、困ったものです。