「一生懸命話しているのに、なんでいつも伝わらないんだろう」
「初対面でいつも自分ばっかりしゃべってしまう」
「相手の沈黙に耐えられない」
などなど、コミュニケーションで悩むすべての人に向けて、「必要なのは無理にしゃべることではなく、自然と相手が話しだしてしまう聞き方の『型』なんだ」というメッセージを発信している『話さなくても相手がどんどんしゃべりだす「聞くだけ」会話術』。
この連載では、聞くだけ会話術「実践編」と題し、実際に著者・松橋良紀氏のもとに寄せられたコミュニケーションの悩みを紹介し、その解決策をお教えします(全5回予定)。
第1回は、「初対面」と「あがり症」の悩みから。
「初対面で何を話せばいいのかわからない・・・」
Q 初対面で緊張してしまい、何を話せばいいのかわかりません。
(31歳、男性、大手通信会社勤務)
将来、独立を考えていて、人脈を広げるために、いろいろな交流会や勉強会に参加しています。しかし、もともと人付き合いが得意な方ではなく、初対面で緊張して頭が真っ白になって、何を話したらいいかわからなくなってしまいます。
名刺交換で会話は盛り上がらないし、懇親会では誰とも話せずに1人になってしまう時間も多々あります。結局、その場限りで終わってしまい、まったく人脈が広がっていません。
初対面でも、人とうまく話せる方法があれば、教えていただきたいのですが……。
今でこそ、こうしてコミュニケーションの仕事をしていますが、かつては僕も「初対面」というシチュエーションが苦手でした。その頃の僕を救ってくれた、マスターの言葉をまずはご紹介して、初対面という「呪縛」から逃れる方法を探っていきましょう。
初対面で緊張する人は、まず、自分が何に緊張しているか考えてみるといい。ほとんどが「自分が話さないといけない」という焦りによるものじゃ。自分が話すことばかりに意識がいっておる。聞くことにも意識を向けてみると、緊張感は半減するはずじゃ。
— 『Shot Bar ラポール』マスター (@rapport_master) 3月 21, 2012