米中通商紛争の「一時休戦」でようやく一息つけると安心したのもつかの間、米当局の要請で中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟・最高財務責任者(CFO)が逮捕されたというニュースは、投資家にとって慢心への戒めとなった。孟氏は1日、ファーウェイによる対イラン制裁法違反の容疑で、カナダで逮捕された。孟氏はファーウェイ創業者の任正非氏の娘で、後継候補と目されていた人物だ。米国がどのような証拠をつかんでいるのか、また米政権が今後、ファーウェイにさらなる措置を講じるのかどうかは不明だ。ファーウェイは、孟氏による不正行為は認識していないとしている。この逮捕劇のタイミングは奇妙かもしれない。だが、ファーウェイは、米中の対立を如実に物語っている。