厚生労働省の委託事業としてAMR(薬剤耐性)対策の情報収集を担当しているAMR臨床リファレンスセンターによると、一般市民の2人に1人は「風邪には抗菌薬が効く」と勘違いしていることが判明した。
今年8~9月にインターネット上で行われた「抗菌薬意識調査2018」によるもので、回答者は10~60代の男女、721人。
抗菌薬という言葉を「聞いたことがある」という人は、67%と高い一方、回答者の2人に1人は「抗菌薬=風邪に効く」あるいは「インフルエンザに効く」と誤って認識していたのだ。
また抗菌薬の働きを複数回答で質問した結果、「細菌が増えるのを抑える」と正しく回答したのは、71.9%だった。その一方で、「熱を下げる」「痛みを抑える」の一見、正解に思える間違いを選択した人は4割にのぼった。