米カリフォルニア州の連邦判事が先月、メキシコ国境から米国に入国しようとする移民の難民申請を大幅に制限する新たなルールの適用を一時的に差し止める命令を出したことを受け、トランプ政権は11日、連邦最高裁判所に緊急上訴した。米国への入国を目指し、数千人の中南米出身者がメキシコ国内を北上していたが、トランプ大統領は11月9日、こうした移民による難民申請を大幅に制限する文書に署名。ホワイトハウスはメキシコ国境付近に「多くの移民」が押し寄せているとしていた。ただトランプ政権の対応に対し、迫害から逃れる人々を保護するという米国がこれまで長い間掲げてきた政策から逸脱するものだと批判の声が上がっている。