東京電力の西澤俊夫社長が、電気料金の値上げは電力会社の権利だ、と言い、批判された。
あの東京電力という会社は、記者会見をすればするほど評判を落としている。言っちゃ悪いが、社長が醸し出す雰囲気がなんとなく傲慢なのだ。あの表情、あの目つきがふてぶてしい。まわり中、批判、非難の人々に囲まれているという謙虚さがない。
人の顔つき、体つきは生来のものでどうしようもないとは言うものの、謝罪会見などでは、少し考えた方がいい。だから言わんこっちゃない。西澤社長は退任させられ、廣瀬直己常務が新しい社長に就任することになったではないか。
あの人の言葉には嘘はない、あの人は誠実だと思われるようなオーラを発してこそ、謝罪会見は成功する。
ところがニヤニヤしたり、表情に妙に余裕を持たせたりしていると、あの態度はなんだと怒りを買い、せっかくの謝罪がかえって批判を浴びる。
謝罪会見の経験だけはギネス級
私は自慢(?)できることが一つだけある。不謹慎だが、謝罪会見の経験だけはギネス級だということだ。
第一勧銀の総会屋事件やそれに先立つ総会屋への融資事件など、これでもか、これでもかというほど謝罪会見を実施した。この時は、司会であったり、裏方であったりで、実際の会見の場には、当時の役員やトップに立ってもらった。また事件後の株主総会も指揮した。