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「フーマー」の店舗。オーダーの商品を入れた袋が、天井のコンベヤー伝いにバックヤードに流れていく Photo by Konatsu Himeda

ビール1本でも30分以内に
24時間無料配達の驚異

「店舗から3キロ圏内であれば、30分以内にお届けします」という驚異のサービスがある。上海ではいくつかのアプリがこうしたサービスを提供中だが、アリババグループが展開する食品スーパーの新業態「盒馬鮮生(以下フーマー)」は、これに「商品1個から、24時間OK」という付加価値がつく。

 上海のヘソともいえる静安寺を起点に北上すると、「KING88」という商業施設が見えてくる。その地下にあるフーマーは2017年に開業した。もとより、アリババの馬雲会長(ジャック・マー、以下マー氏)は近年「新零售」(新たな小売り)をスローガンに掲げており、オンライン(eコマース)とオフライン(リアル店舗)の結合を目指してきた。

 この業態の特徴の1つが、オンラインで受けた注文をオフラインの店舗から配達することにある。店内は天井に沿ってベルトコンベヤーが張り巡らされており、スタッフが注文を受けてピックアップした商品は、専用の袋に入れられ、カタカタと音を立ててバックヤードに流れていく。