柔軟剤などに香りをつける「香料」は本当に安全なのかという疑問が、改めて高まっている。香料の安全性は、政府機関が評価せず国際的な業界団体の自主規制に委ねられているが、その内容は「欠陥が多く、客観性がない」と指摘する調査報告や著作が相次いでいるからだ。
業界団体の自主規制で
使用禁止・規制は全成分の6%
「香料」と一口に言うが、実は3000を超す物質(成分)があり、ほとんどが「合成香料」だ。
柔軟剤など最終製品のメーカーは、これらから複数(数種から数百種)の成分をブレンドし、「調合香料」(混合物)として使う。
しかし個々の物質名は明らかにされない。「香料」と表示されるだけだ。
これらの成分は本当に安全なのだろうか。