違法行為と認定できず

 QB選手の保護者は当初、被害届を出していたが、改めて告訴状を提出した。

 では、被害届と告訴はどこが違うのか。

 被害届は「犯罪の被害を捜査機関に伝えるための書類」に過ぎず、捜査を義務付ける規定もない。一方の告訴は「捜査と処罰を求める意思表示を行うための書類」で、警察は告訴を受理すれば速やかに捜査を開始し、書類や証拠を検察官に送らなければならない。

 そして、検察官は起訴・不起訴を決定し、告訴人に通知しなければならないのだ。

 では告訴を受けた後の流れはどうなるのか。警察は告訴を受けて捜査し(1)逮捕・送検(2)書類送検(3)書類の送付――を判断する。

 検察官はこれを受けて(1)起訴(公判請求)(2)略式起訴(罰金など略式処分)(3)起訴猶予(十分に社会的制裁を受けた、または犯罪が軽微で刑事処分の必要がないなどと判断)(4)不起訴(犯罪の事実認定できず)――を判断する。

 QB選手の保護者はDL選手に寛大な処置を求めながら、内田前監督らには明確な処罰を求め、さらに捜査結果の通知も求めたということだ。

 今回の関東学生連盟や日大の第三者委の決定は、テレビなどで繰り返し流された映像で、DL選手が悪質タックルをした際、内田前監督の視線がタックルに向いていたのが確認でき、その後もDL選手に注意するどころか放置。試合後も容認するかのような発言をしていたことなどが根拠とされる。

 確かに、印象としては真っ黒だ。