その後、「料亭とか行けちゃうんですよね」といったさまざまな彼の“舌禍事件”については、皆さんまだご記憶にあるかもしれませんね。

──最近、小泉さんが行きつけの料理屋で、武部さんや山崎さんたちと一緒に杉村さんにお会いになったことが報じられました。

山崎 彼の政治生命は1期で断たれたわけですが、その後、タレントとして大活躍しているという話になって、小泉さんが興味半分で「杉村を呼べよ」と武部さんに言ったんです。武部さんが電話をしたら飛んできた。

 基本的にこの会は、毎年4月と10月に行われる小泉内閣の同窓会。幹事は武部さんで、他に環境大臣だった小池百合子さんと僕。それと、保守党の幹事長だった二階さん。小泉政権は、「自・公・保政権」でしたから。公明党は冬柴鐵三さんが幹事長で、ご存命だったら、必ずメンバーに入っていたと思います。

 そういう、話題を楽しむ同窓会に、たまたま杉村君が呼ばれた。僕は、開口一番、「借金を返せ」と言いました。一時期、福岡1区で擁立が決まったことは言いましたが、そのとき僕の選挙事務所にずた袋を背負ってやってきた。中には布団が入っていて、事務所で寝泊まりしていたんです。

 そこに小泉さんから呼び出しがかかるのですが、「旅費がありません」と言う。僕はとにかく、「党本部は君の公認を疑問視してるから行かないとダメだ、と強く言って飛行機賃を5万円貸した。それっきりですよ。

 そうしたら武部さんが、「今、2億稼ぐそうじゃないか。13年もたっているし、利子も含めて500万返しなさい」と苦言を呈したら、「分かりました」と這々の体で帰っていった。

 そしたらその後しばらくしてから、福岡の僕の実家に「御礼」とのし紙がついた箱が届いて、空けたら普通のワインと御礼の手紙が入っている。妻が不思議がって、「突然、杉村太蔵さんから御礼の手紙がきて意味が分からない」とあきれていましたよ。