ダイソンのロゴPhoto:DOL

シンガポールでEV製作
本格的な量産型のモデルを打ち出す計画

 ダイソン(英国)といえば、掃除機や扇風機などを作っているメーカー、というイメージが強い。そのダイソンが、シンガポールでEV(電気自動車)製作に乗り出すという。同社が発表した計画によると、「2020年に現地工場を完成させ、21年には最初のEVをリリースする予定」という。

 ダイソンは以前から自動車業界への進出意欲を見せており、今回の新工場建設、EV開発に26億ドル(約2966億円)を投資した。ダイソンは少なくとも3種類のEVを投入する予定だが、最初のモデルは「市場への参入の可能性を探る」ことを目的とし、生産台数は数千台に限られる。その後に「本格的な量産型のモデルを打ち出す計画」といわれている。

 ダイソンのEV市場への参入は以前から計画されていた。15年には今後のEV用バッテリーの中心になるのではないか、といわれているソリッド・ステート・バッテリー(全固体電池)のベンチャー企業だったSakti3社を買収した。ただしソリッド・ステート・バッテリーを採用するのは将来の予定で、最初のモデルには他のメーカーと同様に「リチウムイオン電池を搭載する」という。