超軽量でソリッド・ステート・バッテリー採用
EVとしては最先端の技術を導入

 価格帯については発表されていないが、テスラ・モデルSなどのプレミアムクラスに対抗する車両になると見られている。ボディは軽量化を目指し、BMWが採用しているようなカーボンファイバーに匹敵するプラスチック素材が使われる可能性が高い。

 つまり、超軽量でソリッド・ステート・バッテリー採用という、EVとしては最先端の技術を導入し、さらにボディは「従来のEVとはかなり異なる新しいデザイン」になると期待されている。シンガポールに工場を建設するのは、ターゲット市場を急速にEV化が進む中国に定めているからだ。

ダイソンのイラストイラスト:安田雅章

 そもそもダイソンは“天才エンジニア”と呼ばれたジェームズ・ダイソン氏が興した企業だが、掃除機で成功を収めた直後からダイソン氏はクルマに関心を持っていたという。1990年代の初めごろから「クルマのテールパイプから吐き出される排出ガスのにおいにうんざりしていた」と語り、ディーゼル車用の排気フィルターシステムを掃除機の部品から作り上げた。しかし当時は誰も関心を示さず、このフィルターはまったく売れなかったという。

 しかし、いまや時代はEVに向かっている。ダイソンのV10コードレス掃除機には12万5000rpmというモーターが搭載されており、エアブレードドライヤーには400mphのエアジェットが使われている。しかも、モーターなどのコントロールにAI技術を搭載している。これらの技術を組み合わせれば、EVを生産することは十分に可能と判断した。