とにかく話をしたい、わかってもらいたい――。

 その思いは、私にもとてもよく理解できる。

 女性ホルモンであるエストロゲンの分泌は、更年期世代になるとガクッと減少する。このため、体のあちらこちらに不調が出るわけだが……実はこのエストロゲンの減少、女性の見た目にも大きな変化を与えてしまうから困ったものだ。減少することで、肌や髪は乾燥しがちになり、ツヤや弾力がなくなる。新陳代謝が悪くなるため太りやすくもなる。むろん容姿の老化の度合いは人によって異なるものだが、この年代の女性の多くが外見上の変化から目をそむけることが難しくなってくるのではないだろうか。

 実際、私もそうだった。48歳を超えたあたりから、どんな洋服を着ても似合わないように思い、鏡を見るたびに自分の体がどんどん丸くなっていくような感覚を覚えた。それは思春期の<女性らしく丸みをおびる>とは明らかに違う、膨らんでぶ厚くなった丸さ。「なんか一気に老けたわぁ~」とため息まじりに独りごちることも多くなった。

 そういうどうでもいいといえばどうでもいいけれど、女性にとってはすんなりとは受け止めきれない切実な日々の悩み。「ふんふん」と聞いてくれる人がいるのは心強いし、しゃべることでストレス発散にもなる。解決方法やアドバイスが欲しいわけじゃない。ただただ更年期に入り漠然と感じる不安や寂しさを誰かに聞いてほしいのだ。

 だが、自身の更年期の状況や閉経について「夫には話さない」女性はとても多いのが現実だ。

でも、更年期のつらい症状を
夫には話さない女性たち

 これまで何人もの女性に「なぜご主人やパートナーに更年期の症状や閉経について話をしないのか?」と尋ねてきたが、その答えはだいたい同じ。「主人は私の生理がどうなろうが、なんの興味もない」「閉経したと話したら、『ついに女じゃなくなったな』とからかわれるに決まってる」「『へえ~、そう』の返事しかないのはわかりきってる」……。

 余談だが「女じゃなくなった」は、この世代の女性に言ってはいけないワースト1の言葉。