NBA、NHLにも
日本人選手が進出

 NBAは2004年に田臥勇太が日本人初のプレーヤーになったが、今季は14年ぶりに第2号が誕生した。メンフィス・グリズリーズの渡辺雄太(24)だ。渡辺の場合はドラフト指名を受けての入団ではなく、大半をNBA傘下のGリーグでプレーすることになる2ウェイ契約だが、10月27日にNBA出場選手登録を勝ち取り、公式戦に出場した。日本人2人目のNBA選手になったわけだ。ここで実力を評価されれば本契約になる可能性が出てくる。

 また、来季にNBA入りが確実視されている選手もいる。八村塁(20)だ。八村は全米大学体育協会(NCAA)のバスケットボールランキングで1位になった強豪ゴンザガ大学のエース。アフリカのベナン共和国出身の父親と日本人の母親の間に生まれたハーフだが、富山県で育ち、高校時代は香川・尽誠学園で活躍した。身長204センチ、体重106キロのサイズに加え、抜群の身体能力とセンスを持ち、チームの躍進に貢献している。来年6月に行われるNBAのドラフトでは1巡目の指名の可能性もあるといわるほどの注目選手なのだ。渡辺や八村が活躍すれば、NBAでもMLBのように後に続く日本人選手が現れるだろう。

 NHLでプレーした日本人選手もいる。ゴールキーパーの福藤豊(36)で2004年、ロサンゼルス・キングスにドラフト指名され2006年にはNHLの公式戦出場を果たした。

 他の競技も日本人選手は実力を試しにどんどん強豪国のクラブに行くようになった。サッカー選手が欧州のクラブでプレーするのは今では当たり前になっている。ラグビーは南半球のスーパーリーグ、バレーボール、ハンドボール、ホッケー、水球などもレベルの高い欧州のリーグでプレーした日本人選手はいるし、卓球も中国やドイツで実力を上げた選手は少なくない(今は世界のプロが集まるTリーグが日本に出来たから、行く必要はなくなったが)。

 しかし、アメリカンフットボールの頂点に位置するNFLだけは日本人選手未踏の地なのだ。NFL入りに挑戦した選手はたくさんいる。河口正史氏、山田晋三氏、今もXリーグで現役を続ける木下典明(オービック)、栗原嵩(IBM)などはNFLチームのキャンプに招待され契約へあと一歩のところまで迫った。また、NFLが市場開拓のため、1989年から13回に渡って東京で開催したプレシーズンゲームのアメリカンボウルや欧州で開催したNFLヨーロッパの試合に出場した選手はいる。だが、本国アメリカのNFLではその分厚い壁に跳ね返され公式戦に出場するところまで行った日本人選手はいないのだ。