リファラル採用の落とし穴
友人・知人からの紹介での転職は「ならでは」の問題点もはらんでいました Photo:PIXTA

友人・知人から「うちの会社へ来ない?」
安心感の一方でうまくいかないケースも

 深刻な人手不足を背景に最近、とみに増えているのがリファラル採用です。これは企業が自社の社員に友人や知人、昔の同僚などを紹介してもらい採用するという手法で、力を入れる企業が目立つようになりました。

 声をかけられた候補者にとっては自分を知っている人に「一緒に働こう」と声をかけられる名誉と、知人が勤務している会社という安心感からいいことずくめのように感じられます。しかし、実際は期待通りの結果を得られず、再び転職活動を始める人もいます。

 当社でも、候補者の方がA社の転職活動を当社で、B社をリファラル採用で、と並行して進めるようなケースがあります。そしてB社への入社を決断し、残念ながら当社にお断りの連絡があった半年くらい後、また当社へご相談に訪れる人がいます。リファラル採用がうまくいかなかったというわけです。

 当社の紹介した企業ではなくリファラル採用の会社を選んだ候補者で、「あの人、戻ってくるんじゃないかな」とうわさをしていると、実際に戻ってくるケースもあります。もちろんリファラル採用で順調にいっている人は再び当社には来ないので、うまくいかなかった人が我々の印象に残りやすいというバイアスはかかっているのですが、注意しておくべき点があるのは確かです。

友人だからこそやりにくい
お金や条件の交渉

 採用企業の立場から考えると、リファラル転職はいいことずくめです。基本的に活躍している社員が連れてくる候補者は、類は友を呼ぶので良い人材であることが多い。イマイチだと思っている友人や知人なら連れてこないでしょう。