投資家は、米連邦準備制度理事会(FRB)が今年は利上げをしないと自分に言い聞かせている。その判断がたとえ結果的に正しかったとしても、FRBにとっては大きな問題となる。。昨年9月時点の3回利上げという予測から1回減った。貿易を巡る緊張、世界経済の減速、不安定な市場などによって金利を設定する上での諸要素にさらなる不透明感がもたらされたことを映し出している。株価急落を目の当たりにした投資家は今や、FRBによる利上げの回数がさらに減ると見込んでいる。金利先物市場はFRBが今年利上げする確率をわずか10%と見込んでいる。利下げを実施する可能性もそれとほぼ同率で織り込んでいる。昨年11月初め時点で金利先物市場は、2019年に少なくとも1回の利上げが実施される可能性を約90%とみており、利下げの可能性はほぼゼロだった。
2019年のFRB、悪い知らせを伝える役目に
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