インターネットで単発の仕事を受発注する「ギグエコノミー」。この新たな経済形態を巡り、専門家2人が現在、その影響をかなり過大評価していたと認めている。データ不足や10年前のリセッション(景気後退)のあおりで推計に偏りが生じたという。  プリスントン大学のアラン・クルーガー教授とハーバード大学のローレンス・カッツ教授は、2015年の調査が過大評価につながった理由を説明するため、新たな証拠を精査した。当時は、米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズのアプリなどで単発の仕事を受けて生活費を賄う人々が、いかに従来型の労働形態を覆すかが予想されていた。