中国と3日間の貿易交渉を終えた米国交渉団によると、米側は中国企業が米ライバル企業から技術を奪い取る行為を止めさせる構造改革の実施を、中国政府に迫った。しかし、こうした措置は、言うはやすく行うは難しだ。中国の製造業は、模倣品を製造する技術に長(た)けている。また、自動車、航空、半導体とその他の分野で米国に追い付こうとするこうした企業の試みは、米国と技術面で肩を並べることを目指す中国政府の全面的支援を受けている。米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)で中国問題の上級アドバイザーを務めるスコット・ケネディ氏は、中国について「技術開発に強い意欲を持ち、国内のイノベーションシステムが極めて貧弱で、巨大で魅力的な国内市場を持っている」と指摘。「情勢を根本的に変えるには、この3つのうちどれかを崩さなければならない」と語る。
米企業のハイテク知財、中国から守るには
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