中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の創業者で最高経営責任者(CEO)の任正非氏(74)は15日、自社が中国政府の手先としてスパイ活動をしたことは一切ないと主張した。娘で最高財務責任者(CFO)の孟晩舟氏がカナダで逮捕されたことを受けて、珍しく公の場に姿を現した。任氏は「企業に不正を強いる法律は中国にはない」とした上で「私個人も、顧客の利益を害するようなことは決してしない。私と私の会社は、そのような要請には決して応じない」と強調した。ファーウェイの包囲網が狭まる中での発言だった。孟氏を巡っては、ファーウェイとイランとの取引についてうその証言をしたとして米当局が身柄の引き渡しを求めている。ファーウェイは主要市場数カ国から締め出されている。先週にはポーランドの従業員がスパイ容疑で逮捕された。