『ジョブズ』以上に売れたのは
あの有名編集長の著作

 3位は、佐々木紀彦著『米国製エリートは本当にすごいのか?』。「なんとなくすごそう」という漠然としたイメージがあるアメリカのエリート。この本では、スタンフォード大学で学んだ経験を持つ著者がその実態について明かしています。

 2011年は、『スティーブ・ジョブズ』(講談社)という、アップルの創業者ジョブズの評伝も刊行され、こちらが世間でも注目を浴びていました。なので、東大生協書籍部でも、『スティーブ・ジョブズ』のほうにそれなりの期待をしていました。しかし、実際には、この本に興味を持った東大生のほうが多かったようです。

 この本は、ただ単にアメリカの名門大学の学生にインタビューをしただけというわけではありません。著者自身が実際にスタンフォードの大学院に2年間通っており、そこでの経験や文献調査、雑誌記者としてのインタビューがもとになっています。

 米国の一流大学で行なわれているエリート教育が、どのようなものか。日本人はそこから何を学ぶべきで、何を学ぶべきではないのか。著者の分析は非常に説得力があります。

 さらに、アメリカのエリート教育の実態を踏まえて、新世代の日本人エリートについても考察されています。単なるアメリカのエリートの紹介にとどまらず、日本を背負って立つ新世代のエリート像についても述べられている点が、東大生に支持されているようです。

 今後の日本教育の指針にもなる指摘がなされているので、子どもがいる人や教育関係者にはぜひ読んでもらいたい本です。

 それでは次ページからは、ランキング20位までを紹介していきます。