「そのスクリーンショットを見て、がくぜんとしましたよ。主宰者が会員たちに対して『あいつは裏切り者』『みなさんも裏切られるかもしれない』『だから、連絡を取らないように』『仕事も依頼しないほうがいい』とメッセージを送っていたんです。つらすぎて全て見たわけではありませんが、その後に続いて、何人かの会員が僕への中傷や悪口を書き込んでいました。その状況を見て、主宰者はおかしいと気づいた人もいたようですが……。いまでも僕のことを悪者だと思っている人がどこかにいると思うと怖いですし、自分の生活や仕事を制限してまで主宰者とサロンのために頑張った日々は何だったんだろうと、ふと考えることもあります」(弘樹さん)

 不幸中の幸いだが、これまでの弘樹さんの仕事ぶりを見ていた人たちは弘樹さんを信用しており、仕事を切ったり連絡を絶ったりすることはほとんどなかったそう。それでも、自分の知らないところで誰かが自分への中傷をおこなっているかもしれないと思うと、不安になるのも当然のことだ。

 オンラインサロン内では、多くの会員が主宰者を先生のように扱うため、主宰者が強い権力を持ってしまうこともある。主宰者や運営に対して、お金を払っている会員が何も意見ができないという状況は不健全だ。主宰者側にも、自分を律する強い気持ちが求められる。また、こうした不当な扱いを受けた場合に、会員が相談できる窓口がプラットフォームにあると安心できるだろう。

クローズドなオンラインサロン
入会する際は情報収集を

 紹介した3人のような事例が、実際にどれほど起こっているのかはわからない。オンラインサロンはそれほどにクローズドな空間だということを、利用者側はリスクの1つとして理解していなければいけないだろう。

 一方で、オンラインサロンから新たに意義のあるビジネスが生まれたり、生涯の友人と呼べるような人間関係ができたりしていることも事実だ。サロンに入会する際は、印象や宣伝文句に飛びつくのではなく、会員や周りの友人・知人の意見を聞いたり、サロンの実態をできる限り調べたりするようにして、より自分の生活やニーズに合ったものを選ぶようにすることを忘れないようにしたい。