O部長 「Aさん、最近何か悩んでいる事でもあるの?」
Aさん 「え?悩みですか?仕事の悩みですか?」
O部長 「ええ、最近、急な欠勤も多いし、何かあったのかなと思って」
Aさん 「何か悩みって言われても…。正直、職場の上司に話す内容ではないので…」
O部長 「私も、同じくらいの年齢のとき、いろいろあったけど、女性同士でわかることがあったら、何でも話してね」
Aさん 「…」
O部長 「最近、ミスが多いのも心配だし、一度、産業医に相談してみてはどうかしら?」
Aさん 「まさか、部長は私が病気だと思っているんですか?」
O部長 「そうとは言ってないけど、うつ病の症状にとても似ている気がしたから…。心配だったから話をしてみようと思っただけよ」

 この会話の後、Aさんは目に涙を浮かべて席を立ち、部屋を出て行ってしまいました。

 その後、涙ながらに「O部長にうつ病扱いされた」と怒りを露わにしながら訴えていたそうです。

上司が部下に対して
精神医学を持ち込むことはNG

 O部長は、同じ女性として部下の力になりたいと思って面談をしました。一方で、きめ細かな気遣いのある行動を、マネジメントの評価ポイントとして考えていた部分も否めません。

 このケースの問題点は何だったのでしょうか。それは、O部長が専門家でもないのに、自分の感覚で「もしかするとうつ病なのではないか」と勝手に決めつけ、部下を傷つけてしまったことです。