![ウザい「残業武勇伝」はいらない!長時間労働を本当に是正する方法](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/8/4/650/img_84d8505e03b9db783986aef4b3e755a539183.jpg)
「残業武勇伝」とは残業に達成感と報酬と
成長がついてまわっていた時代の昔語り
![『残業学 明日からどう働くか、どう働いてもらうのか?』書影 『残業学 明日からどう働くか、どう働いてもらうのか?』書影](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/7/8/250/img_7891dcdec8790a23b21336187abf931326537.jpg)
本を開いたとき、「ウザすぎる!残業武勇伝」という見出しが目に入った。残業武勇伝とは、「終電まで残業した」「連続で何日も出勤した」などと自慢するアレである。残業に達成感と報酬と成長がついてまわっていた時代の、昔語りである。本書『残業学 明日からどう働くか、どう働いてもらうのか?』では、冒頭のコラムで当時(昭和)の残業と平成の残業の違いを考察していて、いきなり面白い。
大量生産大量消費の時代には、頑張れば頑張るほど「報酬」はあがった。終身雇用の社内では、ドメスティックな知識や経験の蓄積が「成長」とみなされた。しかし今は、「成長」の定義そのものが変わってきている。変化に対応する力をつけることが「成長」なのだ。そのため驚いたことに、残業はむしろ成長阻害要因になっているという。