同じ職場で10人ぐらいなら、昼休みにちょっと声をかけてパッと集まることもできる。要は、話し合いを仰々しく行うのではなく、気軽に集まって短時間で話し合うことが可能なのだ。
職場会では、多数決で安易に物事を決めることはしない。時間がかかっても必ず「全員納得」の結論を求められている。
何度やっても、何時間やっても全員の納得が得られない場合もある。そんなときは執行委員に助っ人を頼むことがある。職場会の途中でも、執行委員に「今、お願いします」と電話をして、来てもらうのだ。
遠慮はいらない。執行委員も気軽にやって来てくれる。
トヨタ労組の話し合いでは、全体を通して、あまり堅苦しくはない。堅苦しくて難しい雰囲気にしてしまうと、本音ではなく建て前の理屈で参加する人が増える。
一緒に生活向上を目指すのだから、話し合いは自分の思いを素直に言える場でなければならないのである。