米ネット通販大手アマゾン・ドット・コムは自前の宅配サービス網の立ち上げに際し、フェデックスやUPSから荷主を乗り換えさせようとしている。宅配コストを押し上げる燃油サーチャージなど追加料金について、よく聞かれる不満に焦点を当てて顧客を誘導したい考えだ。アマゾンは宅配サービス「アマゾン・シッピング」の拡大に乗り出したところだ。これまでは試験市場のロンドンとロサンゼルスに限られたサービスだった。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は以前、アマゾンが出店業者の倉庫から商品を受け取り、顧客に直接届けるサービスを提供すると報じていた。WSJがニューヨーク地区の荷主に先週送付された電子メールを確認したところでは、アマゾンは荷主獲得のため、通常の配送業者が売り上げ増へ向け追加してきた多くの手数料を削減すると約束。繁忙期の年末や週末に適用する追加料金などがこれに相当する。
アマゾン宅配事業「追加料金なし」 荷主獲得の切り札に
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