アカツキ、ヴェルディ記者会見
アカツキの東京ヴェルディコーポレートパートナー契約締結の記者会見。中央はアカツキの塩田元規代表取締役CEO ©TOKYO VERDY

クラブ創設50周年を迎えた東京ヴェルディが、心強いパートナーの後押しを得た。2010年6月の創業から急成長を続けてきたゲーム業界の風雲児、株式会社アカツキ(本社・東京都品川区、塩田元規代表取締役CEO)が今シーズンから株式を取得し、ユニフォームの胸部分にロゴを掲出するコーポレートパートナーとしてクラブの経営、運営、そして事業面で参画する。Jリーグの黎明期に黄金時代を築き上げた名門と、東証一部上場企業を結びつけた背景には、偶然にもすべて『S』から始まる3つのキーワードがあった。(ノンフィクションライター 藤江直人)

なぜアカツキがパートナーに?
執行役員はヴェルディ入団テストも受験

 野球に続いてサッカーにも必ずプロ時代が訪れると見越し、東京都下のよみうりランド内に実質的なプロ集団、読売クラブが産声を上げてからちょうど50年。Jリーグの黎明期に眩い輝きを放ったヴェルディ川崎をへて、東京ヴェルディへと名称を変えた名門に頼もしい援軍が現れた。

 次なる半世紀への第一歩として、イギリス人のギャリー・ジョン・ホワイト新監督(44)の下で、12年ぶりのJ1復帰を目指す2019シーズン。伝統の緑色に彩られたユニフォームの胸部分に、2010年6月の創業から急成長を続けているゲーム業界の風雲児、株式会社アカツキがコーポレートパートナーとしてロゴを掲出する。

 昨シーズンからコーポレートパートナーを務めていたアカツキは、今シーズンからはヴェルディを運営する東京ヴェルディ株式会社の株式を取得。ヴェルディを関連会社とし、運営メンバーも派遣した上で経営、運営、そして事業の面でより積極的に、より力強くサポートしていく。

 2016年3月に東証マザーズへ新規上場を果たし、2017年9月には東証一部へ市場変更。昨年3月期の連結決算で売上高219億2600万円(前年同期比89.9%増)、経常利益104億7500万円(同2.2倍)と大幅な増益を達成したアカツキと、ヴェルディを結びつけたのは何なのか。

「創業事業は確かにモバイルゲームとライブエクスペリエンスでしたけれども、僕たちはアカツキをゲーム会社ではなく、世界をワクワクさせる体験を届ける会社として定義してきました」