シェーン・ハントリー氏(43)とそのチームは米国で偽情報を流すイラン人ハッカーを追跡し、世界中でコンピューターを機能不全にしたウイルスに北朝鮮が関与していたことを突き止め、2016年の米民主党全国委員会(DNC)のサーバーへのハッキングとロシアとの関連を探り出した。ハントリー氏は米国家安全保障局(NSA)などの政府情報機関で働いているわけではない。同氏が率いるのはグーグル社内のスパイ対策組織対策組織「脅威分析グループ」だ。同グループはハッカーとの戦いで重要な戦力として台頭。国家ぐるみのハッキングが横行する時代において、強力なサイバーセキュリティー防衛力を構築するIT(情報技術)大手の最たる例となっている。