散らかっている部屋片づけない夫や妻にイラついている人はとても多いようです Photo:PIXTA

家事代行サービス「タスカジ」の中でも、“予約の取れない家政婦”として大人気の「家族の片づけコンサルタント」seaさん。22年に及ぶ家事代行サービス歴で身につけた整理収納術で、家族と住まいの問題に切り込みます。今回は、「片づけ上手と片づけ下手がストレスなく一緒に暮らす方法」がテーマ。片づけ上手な人と片づけ下手な人の組み合わせの夫婦だと、多くの場合、夫婦間がギスギスしてしまうものですが、その問題を解決する方法をseaさんが明らかにします!

「片づけ上手」×「片づけ下手」の
夫婦間で生まれる4つの不満パターン

「家族の片づけコンサルタント」のseaです。家事代行サービス「タスカジ」に登録して毎日のようにいろいろなご家庭に伺い、整理収納や片づけ、掃除を代行しています。

 たくさんの家庭を見てきた中で、「片づけ上手な人」と「片づけが苦手な人」という組み合わせのご夫婦は少なくありません。「片づけて」と要求する方とされる方に分かれていたり、夫婦間で片づけの役割が固定したりしている場合、双方がストレスを溜めてしまう傾向にあります。

 そこでまずは、家庭内で起こりがちな、片づけに関するいさかいのパターンを4つほど挙げてみましょう。

【A:出しっぱなしが不満】

 部屋には何も物が出ていない状態にしておきたいのに、夫(あるいは妻)が使った文具や読んだ本、届いた郵便物などを出しっぱなしにしている。それを見ると気が散ってしまい、心からリラックスできないという不満。出しっぱなしの状態を責められる方は、物がある程度出ていてもあまり気にならないので、どうしてそこまで言われなくてはならないのか、納得がいかないことが多いようです。

【B:モノが増えるのが不満】

 整理できないまま次から次に新しい物が増えて、家の中のスペースがどんどん埋まっていくのを腹立たしく感じるという不満です。一方、責められる方は、空いているスペースがあるのだから少しくらい物が増えてもいいじゃないか、という気持ちを持つようです。