家事代行サービス「タスカジ」の中でも、“予約の取れない家政婦”として大人気の「家族の片づけコンサルタント」seaさん。22年に及ぶ家事代行サービス歴で身につけた整理収納術で、家族と住まいの問題に切り込みます。連載5回目の今回は、「片づけられない妻を不機嫌にさせる、絶対言ってはいけないNGワード」がテーマ。片づけの苦手な妻へ言ってはいけない言葉や上手にやる気をアップさせる言葉を紹介します。
片づけられない人が
片づけられない理由とは?
「家族の片づけコンサルタント」のseaです。家事代行サービス「タスカジ」に登録して、毎日のようにいろいろなご家庭にうかがい、整理収納や片づけ、掃除を代行しています。
一般家庭のクライアントのほとんどが、女性(妻)です。片づけに困っている点は共通ですが、本人が「自分自身の使いにくさを何とか解消したい」と強く感じている場合と、「片づけられないことで家族(夫)にストレスを与えており、どうにかしなければならない」と思っている場合の2パターンがあります。
前者は「自分軸」。後者は「他人軸」で片づけを捉えています。
後者のケースでは、妻は日常的に夫などの家族に責められることで自信を失っています。過去に何度か片づけの習慣を改善しようと試みたものの、目指す先が「どうすれば夫を納得させられるか」であるためにうまくいかず、結果失敗を繰り返してますます自信を失うという悪循環に陥っているのです。
そこで今回は、妻のやる気を失わせてしまっている夫のNGな言動やコミュニケーションについてお話しします。
空間認識能力が高いがゆえに
イライラしてしまいがちなこと
NGコミュニケーションの1つめは、夫による「片づけルールの否定」です。あなたはこんなセリフを言ったことはありませんか?
「子どもを寝かせる前に片づけさせなよ」
「これで片づけたつもり?」
「こんなしまい方じゃダメだよ」
「ここまで物が溢れている家、ほかにないよ」