米グーグルのクラウドサービス事業は市場をリードするアマゾン・ドット・コムとマイクロソフトに遅れをとってきたが、自前の人工知能(AI)技術が追い上げに役立つと期待している。アルファベット傘下のクラウド部門グーグル・クラウドのブライアン・スティーブンス最高技術責任者(CTO)はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に、オンライン翻訳ツールから自動運転車向けの技術まで、AIはグーグルのありとあらゆる事業に応用されていると話した。スティーブンスによると、グーグルはクラウド市場のシェア拡大を狙い、AI機能を「消費者が利用しやすいようにパッケージ化する」計画だ。昨年は不動産会社ケラー・ウィリアムズがグーグルのクラウド部門に、物件リストに掲載する不動産情報の作成ツールの開発を依頼した。