中国製自動車は昔から、価格は安いが「ダサい」ことで知られていた。ところが現地メーカーは海外メーカーの花形デザイナーを続々と引き抜き、中国車も人目を引くようになってきた。中国車メーカーは世界の高級ブランドとデザインで張り合えるようになるため、ロールスロイスやアウディ、ボルボ、BMWといった高級車のデザイナーたちを引き抜いている。デザイナーには高給が約束され、全車種のデザインを一貫して任される機会も魅力となっている。中国で車を購入するファミリー層が急増する中、中国自動車メーカーは長年、急拡大する国内市場に注力してきた。輸出することがあったとしても、安さが決め手となる新興国市場向けだった。中国の自動車市場は依然として世界最大とはいえ、着実な成長が一転して頭打ちになり、いよいよ世界の舞台で競争する必要に迫られている。中国の自動車販売台数は2018年1〜11月に前年同期比3%減少した。
今も廉価の中国車、もう「ダサい」とは言わせない?
有料会員限定
あなたにおすすめ