欧州連合(EU)は華為技術(ファーウェイ)など中国の通信機器メーカーを巡る安全保障上の懸念への対策を模索している。EU当局者が明らかにした。世界の通信機器最大手であるファーウェイの包囲網が狭まっている。中国政府が通信傍受しやすくなるとして、米政府は通信インフラへの同社製品の利用を禁じるよう同盟国に呼びかけている。この当局者によれば、EUは2016年の「ネットワークと情報システムのセキュリティーに関する指令(NIS指令)」の改定や、政府調達規則におけるセキュリティー基準の厳格化などを検討している。ジュリアン・キング欧州委員(安全同盟担当)は1月29日、EUには「デジタルレジリエンスが決定的に重要だ」とし、EU加盟国は「それに関する多くの作業で協力している」としたものの、具体的な目標への言及を避けた。EUはIT業務の継続性を確保するデジタルレジリエンスを高めるための議論を行っている、とした。