ついに、話題書『JUST KEEP BUYING』の続編『THE WEALTH LADDER 富の階段』が日本上陸。この世界的ベストセラーは『お金の大学』の両学長にも絶賛されている。本書についてライターの照宮遼子氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

真面目に働き続ける会社員が見落としていること・ワースト1Photo: Adobe Stock

「収入」アップと「資産」アップが
比例しない現実

毎年、確定申告の時期になると、ため息が出る。
去年より収入が増えた分、納税額も増え、手元に残る額はあまり変わらない。

資産2000万円。年収700万円超。
10年前、年収300万円台だった頃から比べれば、確実に成長している。

「この調子で頑張れば、いずれ経済的自由が手に入る」
そう信じて、同じように頑張り続けてきた。

でも、冷静に計算してみると、現実は厳しいと言わざるをえない。
このペースで貯蓄を続けても、10年後に資産が4000万円になる可能性はあまり高くないだろう。

なぜなら、収入の増加ペースと資産の増加ペースは比例しないからだ。
――このようなジレンマに陥っている人は少なくない。

『ウェルス・ラダー』の教え

名著『JUST KEEP BUYING』の続編で、世界14か国以上で翻訳されているベストセラー『THE WEALTH LADDER 富の階段』の著者ニック・マジューリはこう述べている。

レベル4(資産100万ドル以上~1000万ドル未満)は、従来のキャリアがその有効性を失い始めるレベルだ。
――『THE WEALTH LADDER 富の階段』(P.204)より

多くの人が見落としているのは、
富の階段には「戦略を変えるべきタイミング」があるということだ。

レベル3(資産10万ドル以上~100万ドル未満)までは、
高収入を得て、その一部を貯蓄すれば資産は着実に増えていく。
だが、レベル4に到達すると、同じ戦略では効果が薄れてくる。

そして、レベル5(資産1000万ドル以上~1億ドル未満)に到達するには、
最終的に高額で売却できる事業を立ち上げるか参加し、
その株式を取得することが不可欠になる。

つまり、給与所得から事業所有へ、
収入構造そのものを転換する必要があるのだ。

真面目に働き続ける人が
見失っていること

本書を読んで気づいたのは、
レベル4に到達できた人ほど、
実は次のステージに進みにくい
ということ。

なぜなら「この方法で成功してきた」という実績が、
新しい戦略への転換を躊躇させるからだ。

その転換ができるかどうかが、
レベル5に到達できるかどうかを分ける。

「ずっと頑張れば何とかなる」という信念は、
レベル3までは正しい。
でもレベル4では、
その信念が逆に足を引っ張ることになる。

真面目に働き続けることは大切だ。
でも、それだけでは「富の階段」の上位レベルには到達できない。

今いる場所に応じて、戦略を変える柔軟さこそが、次のステージを開く扉になるのだ。

(本稿は、『THE WEALTH LADDER 富の階段』に関する特別投稿です。)