米アマゾン・ドット・コムが発表した2018年10-12月期(第4四半期)決算は、過去最高かつこの数年で最悪の四半期決算となった。最高・最悪のどちらも真実であることは、(今のところ)世界最大の時価総額を誇る同社を評価する際に特有の矛盾だ。通常通り、10-12月期も売上高と利益が市場予想を上回った。やはり通常通り、1-3月期(第1四半期)の見通しはかなり控えめで、売上高と営業利益の中央値は市場予想を下回っている。アマゾンは今後1年に設備投資を増やす方針も示している。アマゾン株は年初から14%超上昇してきたが、決算発表後の時間外取引では下落している。明るい点は、かつてないほど稼いだことだ。休暇シーズンを含む10-12月期の売上高は前年同期比20%増の724億5000万ドル、営業利益は78%増の約38億ドルだった。通期の営業利益は前年の3倍を上回った。