「確定申告なんて関係ない」と思う会社員が大損している理由
みなさんは、医療費や寄付金などで所得税の控除をし忘れたものはない?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

確定申告シーズンが始まった。会社員は通常、会社が窓口となっている年末調整を行って、年間の所得税が確定する。ところが、年の途中で退職により年末調整をしていない人、医療費の支払いや寄付金等で、経費となりそうなものを見落とす人――等々の話が少なくない。そこで、今回は確定申告で見落としがちなものに絞ってポイント解説をしたい。(ファイナンシャルプランナー 吹田朝子)

 確定申告は、1月から12月までの1年間の収入から経費を差し引き、1年間の所得と納税額を「確定」して「申告」することだが、この制度の対象は自営業者がメインだと思っていないだろうか。

 会社員は通常、給与などを受け取る都度、税金が引かれる「源泉徴収」と、会社が窓口となって行う「年末調整」によって、税務署に直接書類を出さなくても年間の所得税が確定するが、経費等として申請すれば精算されて戻って来ることが少なくない。そこで今回は、会社員でも知っておきたい確定申告のメリットや注意点について解説しよう。

1年の途中で会社を辞めた場合

 正社員・契約社員・派遣社員など、年の途中で会社を辞めた場合、年末調整をしていない人も多いのではないだろうか。会社を辞めた後の所得はその人次第。独立して自営業になった方も、1年間の所得税を計算するために確定申告が必要だ。

 なお、退社後の収入が減少した場合、多くは源泉徴収されていた税金が戻ってくる還付申告となるだろう。なかには、申告を忘れている場合もあるだろう。その場合は5年前まで遡って申請することができる。源泉徴収票が手元にない場合は勤め先にお願いすれば再発行してくれるので忘れずに…。

 また、退職金を受け取った際、会社に「退職所得の受給に関する申告書」を提出していない場合は、確定申告をすることで、退職所得控除の計算に応じて所得税が戻ってくる。