「ホール・ペイチェック(Whole Paycheck=給料全額が消える)」が戻ってきた。アマゾンは高級スーパー、ホールフーズを2017年に買収して以降、この不名誉なあだ名で呼ばれていたこのスーパーの割高なイメージを払しょくし、より多くの買い物客を呼び寄せようと価格を大きく引き下げてきた。だが、包装、原料、輸送関連費の上昇により、アマゾンのポケットの穴がますます広がっているためだ。これについては先に、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じている。テルセイ・アドバイザリー・グループによると、ホールフーズで販売されている40品目の食料品の販売価格は1月、合計191ドル(約2万1000円)だった。同じ品目について昨年の水準と比較すると、3%の上昇だ。競合他社に一致、もしくはこれを下回る水準まで価格を引き下げることで有名なアマゾンにとって、これは異例の値上げだ。米労働統計局(BLS)が公表した1月のデータによると、スーパー全般で販売されている家庭向け食品の価格は、前年同月比0.6%上昇した。