真っ白な歯を出して笑うのは
エリートに不可欠な「ビジネスマナー」

 では、エリート男たちのスーパーポジティブなメンタルは、具体的にはどんなものなのだろうか?筆者は現役バンカーに問うてみた。

 すると即答で、「どんな時でも自信たっぷりでアグレッシブな言動をする」という返答が返ってきた。顧客に対しても同僚に対しても、いつもさわやかな笑顔で応対する一方、話をするときの熱量は半端ない。感情表現の苦手な日本人は最初、非常に戸惑うほどの情熱ぶりなのだという。

 スーパーポジティブなエリート男は、相手が一度誘いを断ったとしても、懲りずに提案をしてきては、毎回同じ熱量を持って理論的に必要性を語るというのだ。こういった感覚を常に持ち備えることで、エリート男たちはエリートを演出しているといってもよいのかもしれない。まさに、自分で自分をスーパーポジティブに洗脳し、ビジネスパフォーマンスを向上させていくのである。

 アメリカンムービーには、よくビジネスマンが通勤前にひげをそってローションで肌を整えた後に、真っ白な歯を出して笑顔を作るシーンがあるが、スーパー・ポジティブメンタルを強固に構築していくにあたり、歯を出して思い切り笑う顔は、アメリカのエリート男たちには絶対に必要なビジネスマナーと言っても過言ではない。

 お得意様と対面したときには先にビッグスマイルをし、先に握手をするために素早く手を出し、力強く手を握る。こうやってセルフプレゼンを続けながら、上下関係を明確にさせていくことも、エリート男のビジネス流儀である。

 NYのエリート男たちは、顔の表情についても、非常に敏感である。その有効性を最大限に利用し、TPOに合わせて顔を使い分けているのだ。口角を上げるといった単純な動きだけでも、脳の快感回路が刺激され、活性化されることは、科学的に認められている。さらに、笑顔でいるとドーパミン神経系の活動が増し、記憶力や学習力が高まるというのだから、笑顔を有効に使わない手はないのだ。