ドイツ政府は次世代通信規格「5G(第5世代)」インフラ網整備入札で、中国の華為技術(ファーウェイ)の参加を認める方向に傾いている。ファーウェイを巡っては、国家安全保障上の脅威だとして、米国が5G通信網から排除するよう他国に要請しているが、当局者によると、ドイツ政府は締め出しには後ろ向きだ。ドイツでは関係省庁が構成する小グループが2週間前、ファーウェイによる入札参加を容認することを仮決定した。19日夜にはアンゲラ・メルケル首相ら指導部がこれについて協議する見通し。だが、ファーウェイ排除を支持する官僚や外交筋、議員らによると、仮決定が確定しても、政権や議会からの反対に直面する可能性がある。