低迷する欧州の景気を巡り、欧州中央銀行(ECB)が銀行システムへの超低金利の長期資金供給プログラムを間もなく再始動するとの見方が市場で広がっている。  ECBが来月上旬に開く定例理事会を前に、欧州全域で経済成長は減速している。一部の景気押し上げ策が既に終了時期に差し掛かる中、景気が頭打ちになった格好だ。ECBは12月、2兆6000億ユーロ(約327兆円)規模の債券買い入れプログラムに終止符を打った。新規買い入れは終了したが、満期償還金の再投資は続けている。主要政策金利はマイナス0.4%で、2020年にかけてこの水準での据え置きが予想されている。