先日、私は最近話題のウェルビーイングについて研究している友人と一緒に長野県小布施町を訪問し、町で実践されている様々な取り組みについて直接お話を伺ったり、ウェルビーイングのための施設(古民家)で「対話」の研修を受けてきました。
小布施町は人口1万1000人ほどの小さな町ですが、新しい取り組みを積極的に行っていることで有名で、例えば道路や家、公共施設などに柵や門などを設置しないことでオープンな雰囲気をつくったり(他人の庭を通ることができる!)、図書館が“読書の場ではなく“集いの場”となるように、会話や飲食もできるなど、既成概念を気にせず様々な取り組みを実践しています。また、『地域おこし協力隊』で都会の若い力を有効利用するのはもちろん、そのような若者にIターンの機会を提供したり、慶應義塾大学と共同で若者が社会活動をするための拠点を設置したり、はたまた若者によるプロジェクト型コミュニティである『小布施若者会議』で地元での起業を促すなど、若者の取り込みについてもユニークな取り組みをしている非常に活気のある町です。
たった1泊2日の体験でしたが、非常に多くのことに気づき、学ぶことができましたので、今回は私が気づいたことの中から、人生100年時代に直結することを紹介したいと思います。
活気が出るための仕掛けがたくさん!
日本全体で若者の数が減り、シニアの数が増えている中で、日本の活気がなくなってきているとの声をよく聞きます。特に、昨今は高齢者雇用が推奨されていますので、多くの企業で従業員の平均年齢は上がってきていると思います。その流れに逆行するかのように小布施町には若い人が多く集まってきているようです。実際、シェアオフィスを経営している若者の話を聞きました。このシェアオフィスは起業家やクリエイターが仕事や作品を生み出す場づくりを目指しているとのこと。確かに今はIT環境が整っていますので、仕事をするのに場所を選ばない時代になっていると思います。