米中の国旗Photo:iStock/gettyimages

高まる米中緊張

 米国のコネクティビティに追い付こうとした外国のおかげで、ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(CSCO)は、米国の大手輸出企業の1社となった。しかし、ナショナリズムの波によって、同社や同業他社は困難な立場に置かれている。シスコシステムズの最高経営責任者(CEO)のチャック・ロビンス氏は今月、現在の状況は数多くの不確定要素を伴う、極めて複雑なマクロ経済的・地政学的環境であると述べている。これはさらに悪化する可能性が高い。

 投資家は米中間の貿易問題の解決に向けた進展の兆候をはやしているが、米中間のハイテク覇権をめぐる戦いが収まる気配はほとんどない。貿易交渉の最中であるにもかかわらず、ホワイトハウスは華為技術(ファーウェイ)などの中国企業の通信機器の使用禁止を検討している。米国当局は長年にわたって、中国製の機器が米国のネットワークと企業への侵入に利用されており、スパイ活動や知的財産の窃盗の可能性があると懸念してきた。貿易戦争が解決されたとしても、これらの懸念がなくなることはない。