アラブ首長国連邦(UAE)は年内に、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)が開発する第5世代移動通信システム(5G)網を導入する。米国はファーウェイの排除を呼び掛けているが、主要同盟国の一つが背を向けた格好だ。ファーウェイとUAE国営通信会社エティサラット・グループの合意は、UAEと中国の関係強化につながる。中東ではUAEをはじめサウジアラビアなどの米同盟国が、石油依存から脱却するため経済の多角化を試み、中国の投資を呼び込んでいる。UAEは米にとって中東諸国の中でもとりわけ近い同盟関係にある。イスラム過激派対策やイラン対抗策で米と似た見解を持つためだ。米国製兵器を大量に輸入し、軍事・情報面で米政府と緊密な関係を維持している。
中国資金が入り込む中東、ファーウェイ機器で5G構築へ
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